【2020年度】山梨で空き家ビジネス補助制度スタート!
20年連続ワースト1位?!山梨の空き家活用実態
山梨県は長年、空き家率が全国No.1、つまりワースト1位です。その理由は「別荘物件が多い」「兼業農家が多く、家を手放しづらい」などさまざま。
これは見方を変えれば、「誰かが使ってくれるのを待っている空き家がたくさんある」ということ。
実際に県内では空き家・空き物件を活用した様々なお店やスペースがオープンしています。
・西原life体験宿したで(上野原市)
・大黒屋サンガム カフェ&ゲストハウス(甲州市)
・甲府ぐるめ横丁(甲府市)
・アメリカヤ(韮崎市)
・ウブントゥ保育園にじいろ(富士吉田市)
こちらはほんの一例ですが、小さなアトリエからビル丸ごと一棟まで、素敵な物件がたくさん。
ただし、空き家を活用した事業はなかなか簡単に始められるわけではありません。
・世に出ている空き家情報が少ない
・持ち主との交渉がうまくいかない
・想像以上に改修費がかかる
などなど…スタートラインに立つ前に越えるべきハードルがいくつもあります。
今まで県内でも市町村単位では
・空き家バンクの開設
・改修費の一部補助
・家賃補助
といった空き家活用促進が行われてきました。
そしてこの度、県を挙げて問題点アプローチし、空き家活用ビジネスを促進する制度が始まりました。
空き家活用ビジネス補助制度とは
今回山梨県が実施する、空き家活用を促進する取り組みのポイントは
・空き家情報を全県から集めて提供します
・持ち主に物件の改修費用を支援します
という2点です。
では、どんな人が情報提供や費用の補助を受けられるのか。
まずは「認定事業者」になる必要があります。
◆認定事業者とは
今回の制度で認定を受けるには、次の二つの条件を満たす必要があります。
・空き家をいくつかの地域(複数市町村)で活用すること
・地域活性化に貢献すること
例えば、
・笛吹市内で1軒空き家を活用し飲食店を開きたい
→制度の対象外。笛吹市の制度や空き家バンクを活用します。
・笛吹市と富士河口湖町で空き家を活用し民泊事業をやりたい
・既に甲府市の空き家で飲食店経営。新たに笛吹市で空き家を活用し弁当販売店を開業したい
→複数市町村◎、地域活性化のポイントを説明できればOK
・笛吹市と富士河口湖町で空き家を活用し飲食店兼地域交流スペースを開業したい
→どちらの条件も◎
といったイメージですね。
次に、認定事業者が受けられる補助制度についてです。
◆補助制度の詳細
まず空き家情報については、市町村や不動産団体が加盟するプラットフォームから提供予定です。
また、補助制度は「物件を貸す人(所有者)」に対して改修費を補助します。
「物件を借りる人(利用者)」がもらえるわけではないので注意。
空き家の持ち主が改修を実施すると、その費用の2/3以内・上限250万円が補助されます。ざっくりと、水回りや床の修繕に300万円かかったら、200万円戻ってくるよというイメージです。
今までは空き家バンクなどを見ると「改修はすべて借りる人(利用者)が行うこと、費用も負担してね」といった条件が多かったので、なかなか利用しづらい現状がありました。
この制度をうまく使えれば、持ち主との交渉範囲も広がりそうですね。
空き家活用ビジネスの相談は県庁まで
制度の詳細については山梨県の住宅対策室で相談に乗っていただけます。
空き家を有効活用したい、2軒目の開業を考えている、といった方はぜひご検討ください。
また、せっかく移住するなら空き家を使いたい。けど、
・とりあえず自宅として使いたい
・まずは一軒お店を開きたい
・どの地域でやるか迷っている
…といった方は、私たち移住相談員のお話でも参考になるかもしれません。お気軽にやまなし暮らし支援センターまでお問い合わせください。
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